ツバメの巣って何だろう?
ツバメの巣(「燕窩」)を集めるためには、30メートルも50メートルもある断崖絶壁によじ登って採取するのですから、まさに命がけの仕事です。現在も、アナツバメの巣の採取は厳重に規制監督されています。
近年では、断崖絶壁に巣を作るアナツバメの習性にあわせて、高層ビルにツバメが巣を作れる環境を人工的に用意して、アナツバメの繁殖期の巣作りの手助けをし、使い終わった巣を採集するということが、行われています。雛たちが巣立ちするまで巣を使うと羽毛などがつくと言うことで、卵と一緒に巣を採取して、卵は人工孵化するという方法もとられているようです。
このようにして、ツバメの巣『燕窩』の安定した供給ができるようになりまし、中華料理の珍品としてばかりでなく、健康補助食品の原料としても、広く用いられています。数多くの健康食品が出回っていますが、どれもなかなか高価な物ばかりです。高価でも、効果があるから需要があるのでしょう。
品質
燕窩(えんか)の原料は大きく1級品と2級品に分けられます。1級品は外見上白く羽や異物の混入はほとんどありません。2級品はこれらの異物が多く、色も黒褐色をしており、これを取り除くために大量の水で洗ったり、漂白しなければなりません。しかも、1級品と2級品は見かけの差だけでなく、その生理機能にも大きな差があると報告されています。
●燕窩の原料は一級から順に、A、B、C、D、Eと分かれています。
●形が整っている。
●色が白くてきれい等々。
含有成分
ツバメの巣・燕窩には「シアル酸」の含有量 が評価されます。最近の研究で、シアル酸は人体内の細胞間のコミュニケーションを活性化させ、これによって免疫力を向上させ健康増進に非常に効果があることが明らかになっています。
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