忠犬ハチ公の物語

 実はそのなかで何でも無い大きな駄犬が名犬・忠犬となったと言う有名な物語があるのです。

 世界的にも有名な、忠犬ハチ公の銅像が渋谷の駅前にあります。

 この犬は、大型日本犬の秋田犬です。この犬は毎日、渋谷駅前まで主人の教授を送り、夕方にはまた渋谷駅頭まで飼い主を出迎えに行っていました。

 しかし、ある日ご主人の教授が、仕事中に突然亡くなったことを知らず、その後、ご主人様を雨の日も風の日も毎日、毎日渋谷の駅へ迎えにいって、とうとう何処かで死んでしまったのです。

 今では、渋谷のシンボルの銅像となってしまいました。

 渋谷で待ち合わせをする人は、ハチ公前とか、ハチ公の足を持って待っているとか、尻尾を持っているとか言うのがあるそうです。そのため前足や尻尾は磨かれたように光っています。

 戦時中、金属を供出するためにこの銅像も、持って行かれたそうですが、戦後ハチ公を制作した彫刻家が残した木型が見つかり、復元されたというのが今渋谷に立っているハチ公の銅像です。

 昔は渋谷駅前の東横デパートの前の小さな噴水の前にハチ公は座っていました。