また大きな実績を上げて

  亀太郎は、係長に「例の件が上手くいきます。」と言って大急ぎで、丸の内の鯨商事という大きな商事会社へ行きました。

 出てきた、担当課長は、書類を全て準備して、「午前中にでも商品を搬入して貰えないか」と頼み込みます。

 亀太郎は急いで係長に電話して「契約書を貰いました。契約は確実に成立しました。午前中に鯨商事さんの野菜島の倉庫に例の物を運び込んで下さい。」と言うと、係長はうわずった声で「わかった、今すぐ手配するから、午前11時までには納品が完了すると、先方に言っておいてくれ。」と言って、何か回りに大声で指示している声が聞こえる中で、電話が切れました。

 亀太郎は、自信満々で「大丈夫です11時までにはおたくの野菜島倉庫に今ご契約いただいた商品は間違いなく届きます。」と言いました。

 すると、課長は「浦島君、一寸見ないうちに随分貫禄が付いたね。今後も君を当てにして取引をするから、宜しく頼みますよ。」と言って笑いました。

 亀太郎も、「課長さん宜しくお願いします。」と言って握手を求めました。

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