海の中で新たな大事業

 亀太郎が見上げると、海帝陛下が玉座から「よく帰ってきてくれた。これからお前に、海底王国の開発事業を任せたいと思うがどうか。是非やって貰いたい。」というお言葉がありました。

 亀太郎は「不肖、浦島亀太郎、全身全霊を持って海底帝国開発事業に邁進いたします。」と答えると、海帝陛下は満足そうに頷いて、「海水の中には資源はいくらでもある。地上にある物はみんな海水に溶け込んでいるから、海水を使えば、何でも出来るはずだ。研究者も大勢準備しているから、ドンドン仕事を進めてくれ。」と付け加えました。

 翌日から、亀太郎は、スタッフ一同とゴンザ亀に乗って海底探索を開始しました。

 海水の中には微量ですが、地上にあるあらゆる物質が溶け込んでいるのです。

 海水が、地上を溶かしているという方が正しいかも知れません。

 海は地上の何倍もあってその海水の量は莫大です。

 海水から、抽出すれば金でも銀でも銅・鉄・鉱物だけでなく食料も薬品等何でも取り出せるのです。

 問題は海水の中に溶け込んでいる含有量が非常に少ないと言う事です。しかし、海水は無尽蔵と言っていいくらいあります。

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