60年は伊達じゃない

 亀太郎は、どうしてだろうと思いましたが、「ああ!夢か幻かわからないがあの経験のせいだ。」と気づきました。

 実は、亀太郎が60年間、海天宮殿で海帝陛下に仕えていた時に、様々な大臣の仕事をこなしました。財務大臣もやれば、官房長官も務めました。

 その次には先帝の侍従長を拝命して、海帝陛下のそばにいました。

 新帝がたたれてからは引退して、子供達が要職に就いています。そんなわけで、亀太郎の歳は昨日とちっとも変りませんが、貫禄は80才以上の政府高官のような権威があるのでした。

 元総理大臣何のなにがしと言った人が時々、時事問題を討論する席に出てきますが、なかなかの識見と貫禄を示しています。

 亀太郎も、海天宮殿で過ごした間に、そんな風格を身につけたのではないでしょうか。

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