凡人 浦島亀太郎

  今、流行の、司馬遼太郎氏の代表作「坂の上の雲」で「赤坂の旧乃木邸に、乃木神社はあるが、二〇三高地を攻略した希代の知将、児玉源太郎を祀る、児玉神社などと言うことを聞いたことがない。」と書いていたように思います。

 しかし、実は玉源太郎を祭神とする児玉神社が江ノ島の、海の近くにあるのです。

 これは、乃木神社より早く1918年の創建だそうです。乃木神社はその翌年創建されたそうです。

 既になくなられた、歴史に詳しいある高名な大学の先生が、「司馬さんは面白い話を作るが嘘が多いんだよ」と言っていました。

 この先生は、江戸っ子で旗本の子孫という、方です。幕末日本歴史については碩学の方でした。

 ある講演会で、官軍と幕府軍の上野戦争で官軍が撃った砲弾が、上野の黒門に突き刺さった実物などを示して、薩長土肥が、朝廷に恭順を表している、旧幕府勢力に対して、いかに不当な暴力的制裁試みたかと言う事を、を糾弾されていました。

 明治維新にはいろいろな行き違いがありましたが、西南戦争から日清戦争・日露戦争と日本は国際社会の一員として認められるようになりました。

 そんな中で、児玉神社が造営されたのでしょう。

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