拾った亀をどうすれば
家について、亀太郎は拾ってきた亀をポケットから取り出して、どうしたら良いのかわからずに戸惑いました。
兎も角、亀をたらいに入れてから大急ぎで、近くのスーパーへ行って亀の餌というのを買ってきました。
戻ってきてから、たらいの中を見ると、亀は死んだように動きません。甲羅を叩いても何の反応もありません。
亀は冬眠するから寒いところで冬眠していたのだろうと思いました。
亀太郎はたらいのなかに少し暖かい水を入れて、その中に亀を入れ少し餌を撒いておきました。
朝になると、窓から暖かい朝日が差し込みます。その朝日に向かって、たらいの中へ入れておいた小さな亀は首を伸ばし、たらいの縁に掴まって伸び上がって太陽の光を気持ちよさそうにあびていました。昨夜、撒いておいた餌もありません。