雉を連れて動物病院へ

 獣医は、足の傷と羽の傷を見て治療をして、「1週間もすればまた野生に戻れるでしょうその間、こちらでお預かりしましょうか、それともお持ち帰りになって面倒を見て頂けますか、呉々も雉鍋なんかにしないでくださいよ。」と言って、笑いました。

 太郎は、雉を抱えてマンションに帰り、ぐったりしている雉を自分の布団に寝かせて、仕事に出かけました。

 太郎が、仕事から帰ると、雉はもう立ち上がっています。すると、何処かからか声が聞こえてくるのです。「有難う御座いました。もう歩けるようになりました。後3日お世話になれば飛べるようになります。」

 太郎は、どうして雉の声が聞こえるのかが不思議でした。太郎も心の中で雉に「どうして君は私の心に話か蹴るのか教えてくれ.」と尋ねました。

 すると、雉が答えました「私は、昔あなたのご先祖様の桃太郎さんと鬼ヶ島へ鬼退治に行った雉の子孫なんですよ、だから以心伝心でつながっているのです。」

 太郎は驚いて雉に聞きました。「元気になったら飛んでいくのかい。」すると、雉は元気になったらあなたと一緒に行きたいところがあります。今度のあなたの休日に是非連れて行ってください。」と言いました。

 太郎は、雉に「早く元気になって飛べるようになってくれそれから相談しよう。」と言うと雉は頷いて「その時には、とっても良いことをお教えしますよ。」と言ったのです。

 数日後、雉はすかり元気になって、「では太郎さん私と一緒に、保健所の犬の保護センターに行ってくれませんか。」と言いました。