中国の歴史を動かした3人の美女

ツバメの巣がもたらした栄光と悲劇  中国では特に多くの高貴な女性たちが美貌と健康・長寿をもとめてツバメの巣を愛用した。特に、有名な3人の女性を紹介しましょう。

 中国唯一の女性皇帝 則天武后
 ツバメの巣愛好者で歴史上有名な女性の一人目は、中国で唯一女性皇帝となった、則天武后です。彼女は唐の三代皇帝高宗の皇后でした。高宗の死後2人の皇帝を廃位して紀元690年自ら皇帝となり絶大な権力を持ちました。則天武后が、ツバメの巣をとても愛用したと言われています。
 中国の皇帝の周りには、中国特有の針小棒大な表現でしょうが、後宮の美女3000人と言われるほど大勢の美女が選び出されて皇帝の寵を得ようと競い合って仕えていました。そんな中で、彼女が宮廷に入った当初は、色黒・地味であまり目立たない存在だったそうです。ところが、毎日欠かさずツバメの巣を愛食すると段々と色白の美肌に変身し、その美貌は宮廷の女性たちの間で一段と目立つ存在となりました。
 そんな彼女の美貌に惹かれた皇帝から目をかけられついに皇后にまで上り詰めたわけです。ツバメの巣の絶大な効果ではないでしょうか。彼女は、それだけでは飽きたらず、高宗亡き後は後継の二人の皇帝を廃位して、自ら皇帝にまでなりました。長い中国歴史の中で権力を恣にした女性は何人も居ますが、皇帝にまで上り詰めた女性は。則天武后しか居ません。彼女の、美と健康・力の根源がツバメの巣だったというのでしょう。
 当時、ツバメの巣に関する管理監督は厳重を極め、役人は皇帝のツバメの巣を守ることに命がけだったと言われています。