悲しい事の後に嬉しいことが

  貴一郎が死んでから、お婆さんはすっかり元気をなくし寝込むことが多くなりました。お婆さんはお爺さんに相談しました、「私たちが逝く前に太郎さんに良いお嫁さんを探さなければなりませんよ。」と言うのです。br>
 お爺さんは、それからあちこちの知人友人を訪ね回って一人の素晴らしい女性の写真を持って来ました。  そしてお婆さんに言いました。「この人は私の友人のお嬢さんで、動物好きの心の優しい人だから、必ずみんなと上手くいくよ。」br>
 そこでお爺さんとお婆さんは、この女性の事を太郎に話し、お見合いすることになりました。  お見合いの席には太郎と養父母のお爺さんお婆さん、見合い相手とその両親それに加えて、大二郎、三津子、三四郎も参加しました。br>
 お嬢さんは、三人を見ると嬉しそうに言いました。「この人達と一緒なら是非、太郎さんと一緒になりたいと思います.」太郎は、ポカンとしてみんなを見ていました。